神聖ローマ皇帝とドイツ王の違いを就活に例えて解説

神聖ローマ皇帝ドイツ王って、言葉だけ見ると似てるし、なんとなく同じ人がやってるっぽい感じしますよね?
でも実はこの2つ、役割もタイミングもまったく違うんです。
……って言っても、ちょっとピンと来ないかもしれません。なので今回は、わかりやすく就活にたとえて、「ドイツ王」と「神聖ローマ皇帝」の違いをわかりやすく解説してみます!

 

 

就活で言うと「ドイツ王」は“内定者”

神聖ローマ帝国における「ドイツ王」とは、皇帝になる手前の段階のこと。つまり、まだ“完成形”ではないんです。

 

選帝侯から「内定」をもらうポジション

神聖ローマ皇帝になるには、まず7人の選帝侯による「選挙」で選ばれる必要があります。
この選挙で選ばれて、「よし、次の皇帝はあなたです!」と“内定”をもらった段階での称号が「ドイツ王(ローマ王)」なんですね。
つまりこれは、「最終面接には受かったけど、まだ入社式は先」みたいな状態です。

 

まだ“本採用”ではない

ドイツ王に選ばれたからといって、すぐに皇帝を名乗れるわけじゃありません。
本当の皇帝になるには、ローマ教皇から戴冠を受けるという“入社式”みたいなセレモニーが必要なんです。
この時点ではまだ、「来年度入社予定」の状態なんですね。

 

「神聖ローマ皇帝」は“正式に働いてる社長”

じゃあ、神聖ローマ皇帝は何かというと、これは内定後に入社して、実際に社長業やってる人です。

 

ローマ教皇による“最終任命”が必要

ドイツ王が皇帝になるには、ローマで教皇から冠を授かる儀式=戴冠式が必要でした(特に中世)。
これはまるで、「本社のトップ(教皇)から直接任命を受けて、ようやく本採用される」みたいなイメージです。

 

でも近世には“内定だけで社長扱い”も

時代が進むと、いちいちローマまで行って戴冠しなくても、ドイツ王=事実上の皇帝とみなされるようになります。
つまり、「本社に呼ばれなくてももう社長として働いていいよ」的な、“実務上の昇格”が認められるようになるんです。

 

就活でたとえるとこうなる!

就活の段階 帝国での肩書 状態
最終面接に合格 ドイツ王(ローマ王) 選帝侯に選ばれて内定をもらった状態
入社式を終える 神聖ローマ皇帝 教皇から戴冠を受け、正式に皇帝になった状態
入社式省略で働く 皇帝“みなし就任” 教皇の戴冠なしでも、皇帝として扱われた状態

 

つまり、ドイツ王は「内定者」、神聖ローマ皇帝は「本採用された社長」みたいな関係なんです。
でも時代が進むと、その“本社の入社式”すら形だけになって、「内定もらったらそのまま社長ね」ってノリになっていったわけです。
就活で考えると、この二つの違いがグッと身近に感じられるのではないでしょうか?